業界を変えた事業列伝その1 Album

2014年8月にでき、店舗単位では日本一の売上を誇るといわれる ALBUM 新宿店 に行ってきました。

数年でトップに躍り出るのは伸び率、さらに上場を視野に入れている成長企業。

実際にこういう企業の多くは業界の様々なパラダイムをかえているのですが

今回いった目的は、どうやって業界を変える事業をつくるかを体験するためです。

この辺をみればいろいろと理解はできますが、百聞は一見にしかずです。

https://hba.beauty.hotpepper.jp/check/15818/
http://bisuta.jp/yuumeibiyousi-blog/3546
https://r25.jp/article/586737603776383066
 

個人的には、美容院は、自宅の近くの1500円と安いところ、どうせ高いところいくなら、

トップもカットなら7000円とかくらいなのでトップにきってもらう

といった最高か最低という価値観しかもちあわせておらず

長期的にお願いできるちょうどよい美容院を探していたところでもありました。

で、実際にいってみたところ、業界を変える事業というのは

顧客の価値観のみならず、その市場のプレイヤー、

つまり働く人や企業の価値観までかえていくのだなという事が理解できました。

社長が価格comの創業者の槙野さんなのですが
IT化、システム化、合理化というあたらしい技術をアナログな美容業界に持ち込んでいるなと
という印象です。

業界をかえたポイントその1 顧客への価値

・・・価格
私のような人間からするとカットに5000円とか7000円とか無駄に高いなと
そこをわかりやすく明瞭にカット+カラーで3900円、しかも遅くまで休みなしでやっている

さらに、下記採用にも言及されますが、大量にスタッフがいることで
予約しても30分待たされることはざらにある中で待たされないという機能がすぐれています

しかしこんなことならすぐに真似されてしまいます。

・・・店にきていないときにも店を思い出してもらうために

基本的にここは店が30万フォロワーとインスタマーケティングで有名で
採用もインスタliveだったりしますが、実際コンテンツもユーザーをうつしたものです。
非常に負荷なくできるので、毎日沢山投稿されわすれられない工夫があります

・・・・担当スタイリストに家で相談
自分がどんな髪型がにあうかのアプリがあり、担当スタイリストにチャットで家で相談できます。
これにより、とりあえずはいって、ややプレッシャーを感じながらの
また自分がどんな髪型がになうかをアプリで担当スタイリストに家でも相談できて
わすれてさせないません。

業界をかえたポイントその2 業界の悪い労働環境を打破

基本的に美容師業界というのは、かなりブラック業界でして
基本長時間労働、低賃金、休みなしです。

・・・賃金形態
ここは業務形態が
新人が正社員(24万円、普通は16万とか)、うれてきたら業務委託契約
中途採用だと最初から業務委託契約

という感じです。業務委託契約は1人きっていくらというわかりやすいもののようです(詳しくはきけませんでした)

俺のカット代どこいったんだろう?という疑問が美容師の間ではあったそうですが、
わかりやすいそうです

・・・精鋭たちをひきつける自由
業務委託契約になると基本的に自由です。
シフト制なので1か月30日出ることもできますし
全くでないこともできます。

これによりほかの店から腕利きがながれてきていて
新宿店では新人からはいってきた人が20%、他の店から流れてきた人が80%です。

これによりいろいろな技術が終結することで、美容師としては楽しいということです。

・・・スタイリストデビューも2年ときまっている
基本的に新人も普通にいけば2年でスタイリストデビューです。
業界では免許なしにスタートしたり、逆にいつデビューになるかは、次の人がはいってきしだい
といった中で、きちんとした社内教育となっています。

業界をかえたポイント3 IT化というあたらしい技術

予約は基本ホットペッパービューティーです。自社での予約はしていません。コストがかかろうが外部にだしています(そしてホットペッパービューティーの口コミは1位です)

はいったら基本、Ipadで新規登録や店の受付をします。待合の椅子が2つしかありません、そのくらい待たなくていいようになっています。
10分ほどまつと、後ろ姿の撮影があります

そのあとカットです。

最後に後ろ姿の撮影があります。このビフォーアフターは、アプリで確認できるのです。

特に次回クーポンも、次回予約も何もなくお帰りになってもらうという感じです。
そのかわりアプリのオファーはあります

また領収書の書き方なども美容師にわかりやすいように絵で描かれていて、
全員が同じ領収書をつくれるように合理化されています。

というように、顧客だけではなく働く美容師のかゆいところにとことん手が届いてつくっている美容院です。

今日のまとめをいうと業界をかえる商品は、業界の顧客のフラストレーションを払拭し価値観をかえるものですが、
業界をかえる事業は、業界のプレイヤーのフラストレーションを払拭し、価値観をもかえるものになるんだなという事をあたらめて理解しました。

こういう事業にしていきたいものですね。

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